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マイクロソフト(Microsoft)の稼ぎ方と売上内訳|3つの事業の利益率と、AI投資で増えた設備投資【2026年】

マイクロソフトの2026年6月期(2025年7月〜2026年6月)は、売上 3,318億ドル(+18%)、純利益 1,337億ドル(+31%)でした。売上100円あたり 40円が残ります。利益は伸びていますが、同じ年に AI 向けのデータセンターへの設備投資が1,159億ドルに増え、手元に残る現金(フリーキャッシュフロー)の割合は下がりました。この2つの動きを、3つの事業に分けて見ていきます。

売上100円の使いみち

このシリーズ(稼ぎ方で読む米国株)は、大きな会社がどこで売上を上げ、どこにお金を使い、いくら残しているかを、決算の数字だけで説明します。第3回はマイクロソフトです。

項目売上100円あたり金額(2026年6月期)
売上100円3,318億ドル
売上原価(データセンターの運営・減価償却など)32円1,064億ドル
研究開発費11円356億ドル
販売費・一般管理費など10円345億ドル
営業利益(本業のもうけ)47円1,552億ドル
税金・その他6.5円216億ドル
純利益(最後に残るお金)40円1,337億ドル

純利益には、OpenAI や Anthropic への投資に関連する利益が含まれています。会社は OpenAI への投資の影響を除いた純利益(非GAAP)を1,288億ドル(+22%)と開示しています(GAAPと非GAAPの違い)。

売上100円の内訳と5年の推移は、kabu が SEC EDGAR の決算データから計算した値(2026年9月26日時点)。

3つの事業:売上と利益率

事業主な中身売上前年比営業利益率
生産性・ビジネスプロセスMicrosoft 365(Office)・LinkedIn・Dynamics1,400億ドル+16%59.9%
インテリジェントクラウドAzure・サーバー製品・GitHub など1,378億ドル+30%41.3%
パーソナルコンピューティングWindows・Xbox・検索広告(Bing)・Surface541億ドル−1%26.6%
合計3,318億ドル+18%46.8%

営業利益に占める割合では、生産性・ビジネスプロセスが54%、インテリジェントクラウドが37%、パーソナルコンピューティングが9%です。いちばん稼いでいるのは Office などのサブスクリプションで、いちばん伸びているのはクラウドです。

クラウドの利益率は41.3%で、前の年(42.0%)から少し下がりました。売上原価の伸び(+44%)が売上の伸び(+30%)を上回ったためです。Azure の年間売上は初めて1,000億ドルを超え、2026年4〜6月期の Azure などの伸びは+43%でした。

出典: Microsoft 2026年度第4四半期 決算リリース(SEC 8-K)

設備投資が5年で約5倍に

年度(6月期)売上営業CF設備投資FCFFCF(売上100円あたり)
2022年1,983億ドル890億ドル239億ドル651億ドル33円
2023年2,119億ドル876億ドル281億ドル595億ドル28円
2024年2,451億ドル1,185億ドル445億ドル741億ドル30円
2025年2,817億ドル1,362億ドル646億ドル716億ドル25円
2026年3,318億ドル1,829億ドル1,159億ドル670億ドル20円

本業で入ってくる現金(営業CF)は5年で約2倍になりましたが、設備投資はそれ以上の約5倍に増えました。その結果、手元に残る現金(FCF)は売上100円あたり33円から20円に下がっています。利益(純利益40円)と現金(FCF 20円)の差が広がっているのが、いまのマイクロソフトの特徴です。

設備投資は、何年もかけて費用(減価償却)として損益計算書に出てきます。今後、この費用が原価をどれだけ押し上げるかが、利益率を見るうえでのポイントになります。利益と現金の違いはFCFと純利益の違いで扱っています。

売上100円の内訳と5年の推移は、kabu が SEC EDGAR の決算データから計算した値(2026年9月26日時点)。FCF は営業CF − 設備投資。

受注残:6,780億ドル

企業との契約のうち、まだ売上になっていない金額(商業向けの残存履行義務=RPO)は、2026年6月末時点で 6,780億ドル(前年比+84%)でした。1年分の売上の約2倍にあたります。クラウドの長期契約が積み上がっていることを表す数字です。

受注残と売上の関係はARR・売上・RPO の違いで扱っています。

kabu のデータで見るいまの値札

2026年6月末時点で、PER は約22倍、PSR は約8.7倍です。直近2年の乖離度は −23pt で、売上の伸び(年率+16%)が株価の伸びを上回る「業績先行」の状態です(株格 GPFL)。

次の決算の日程はマイクロソフトの決算プレビュー、売上100円の図は銘柄ページ、ほかの大型テックとの比較はApple vs Microsoft・Amazon vs Microsoft・Microsoft vs Alphabetで確かめられます。

よくある質問

マイクロソフトの売上の内訳は?
2026年6月期は、生産性・ビジネスプロセス(Microsoft 365・LinkedIn など)が1,400億ドル、インテリジェントクラウド(Azure など)が1,378億ドル、パーソナルコンピューティング(Windows・Xbox・検索広告など)が541億ドルでした。
マイクロソフトでいちばん儲かっている事業は?
営業利益で見ると、生産性・ビジネスプロセスが839億ドル(営業利益率59.9%)でいちばん大きく、全体の54%を占めます。インテリジェントクラウドは570億ドル(41.3%)、パーソナルコンピューティングは144億ドル(26.6%)でした。
マイクロソフトの設備投資はいくらですか?
2026年6月期は1,159億ドルで、前の年(646億ドル)から約1.8倍、2022年6月期(239億ドル)から約5倍になりました。その結果、フリーキャッシュフローは売上100円あたり20円と、2022年の33円から下がっています。

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出典: ファンダは SEC EDGAR(10-K / 10-Q)、株価は Yahoo Finance。本記事は情報提供・教育目的であり、投資助言ではありません。データに誤りを含む場合があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。 データの作り方 · 運営者情報