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稼ぎ方で読む米国株 / アマゾン(AMZN)

アマゾン(Amazon)の稼ぎ方と売上内訳|AWSは売上の21%で営業利益の60%・広告も1割に【2026年】

アマゾンは直近4四半期(2025年7月〜2026年6月)で売上 7,757億ドルと、米国の上場企業でも最大級の売上があります。ところが売上100円あたりの本業のもうけは 12円で、マイクロソフト(47円)の4分の1です。一方、クラウドの AWS だけを見ると、利益率はまったく違う姿になります。

売上100円の使いみち

このシリーズ(稼ぎ方で読む米国株)は、大きな会社がどこで売上を上げ、どこにお金を使い、いくら残しているかを、決算の数字だけで説明します。第4回はアマゾンです。

項目売上100円あたり金額(直近4四半期)
売上100円7,757億ドル
売上原価(仕入れ・配送など)49円3,817億ドル
物流・技術・販売・管理の費用など39円3,003億ドル
営業利益(本業のもうけ)12円937億ドル
純利益(営業外の利益を含む)17円1,353億ドル

アマゾンは物流センターの運営(フルフィルメント)や、AWS のデータセンターを含む技術・インフラの費用が大きく、原価のあとにも39円の費用がかかります。

純利益(17円)が本業のもうけ(12円)より大きいのは、AI 企業 Anthropic への投資の評価益が入っているためです。2026年4〜6月期だけで、営業外の利益は534億ドルでした。評価益は相手の企業価値の変化で動くので、毎年続くものではありません。

売上100円の内訳と5年の推移は、kabu が SEC EDGAR の決算データから計算した値(2026年9月26日時点)。

売上の内訳:通販が6割、AWS が2割

区分売上(直近4四半期)割合4〜6月期の前年比
オンラインストア(自社で仕入れて売る通販)2,851億ドル36.8%+15%
出品者向けサービス(手数料・配送代行など)1,837億ドル23.7%+16%
AWS(クラウド)1,484億ドル19.1%+37%
広告761億ドル9.8%+26%
サブスクリプション(プライム会員など)529億ドル6.8%+12%
実店舗(ホールフーズなど)230億ドル3.0%+4%
その他66億ドル0.9%+22%

広告は、アマゾンのサイト上で出品者が出す検索広告などが中心で、1年分で761億ドルと、売上の約1割まで大きくなりました。

出典: Amazon 2026年4〜6月期 決算リリース(SEC 8-K)

AWS は売上の21%で、営業利益の60%

アマゾンは事業を、北米・海外・AWS の3つに分けて利益を開示しています(2026年1〜6月)。

事業売上売上の割合営業利益営業利益率営業利益の割合
北米(通販など)2,203億ドル57.7%174億ドル7.9%33.9%
海外(通販など)820億ドル21.5%31億ドル3.8%6.1%
AWS798億ドル20.9%308億ドル38.6%60.0%
合計3,821億ドル100%513億ドル13.4%100%

通販の利益率は北米で約8%、海外で約4%と、小売らしい薄い利益です。一方 AWS は利益率が約39%あり、売上の5分の1で利益の6割を稼いでいます。通販の利益率の中には、利益率の高い広告も含まれています(広告単体の利益は開示されていません)。

5年の推移:利益は増えたが、現金はマイナスに

年度売上営業利益率営業CF設備投資FCF
2022年5,140億ドル2.4%468億ドル636億ドル−169億ドル
2023年5,748億ドル6.4%849億ドル527億ドル322億ドル
2024年6,380億ドル10.8%1,159億ドル830億ドル329億ドル
2025年7,169億ドル11.1%1,395億ドル1,318億ドル77億ドル
直近4四半期(〜2026年6月)7,757億ドル12.1%1,614億ドル1,730億ドル−116億ドル

本業の利益率は2.4%から12.1%に上がり、営業CF も3倍以上になりました。しかし設備投資がそれを上回るペースで増え、直近1年の FCF はマイナスです。会社は設備投資の増加について「主に AI への投資」と説明しています(会社の定義の FCF は −76億ドル)。

売上100円の内訳と5年の推移は、kabu が SEC EDGAR の決算データから計算した値(2026年9月26日時点)。FCF は営業CF − 設備投資。会社の定義では、設備の売却収入や補助金を差し引いた額を使っています。

kabu のデータで見るいまの値札

2026年6月末時点で、PER は約19倍、PSR は約3.4倍です。ただし直近の純利益には Anthropic への投資の評価益が大きく入っているため、PER は本業だけで見たときより低く出ています。直近2年の乖離度は −1pt で、株価と売上はおおむね同じペースで伸びています(株格 GPFL)。

会社の見通しでは、2026年7〜9月期の売上は1,970〜2,020億ドル、営業利益は225〜265億ドルです。次の決算はアマゾンの決算プレビュー、売上100円の図は銘柄ページ、比較はAmazon vs Microsoft・Amazon vs Walmartへ。

よくある質問

アマゾンの売上の内訳は?
直近4四半期(2025年7月〜2026年6月)では、オンラインストアが36.8%、出品者向けサービスが23.7%、AWS が19.1%、広告が9.8%、サブスクリプションが6.8%、実店舗が3.0%でした。
アマゾンでいちばん儲かっている事業は?
AWS です。2026年1〜6月では、AWS は売上の20.9%ですが営業利益の60.0%を占め、営業利益率は38.6%でした。通販の営業利益率は北米で7.9%、海外で3.8%です。
アマゾンの純利益が営業利益より大きいのはなぜですか?
AI 企業 Anthropic への投資の評価益などの営業外の利益があるためです。2026年4〜6月期の営業外の利益は534億ドルでした。
アマゾンのフリーキャッシュフローがマイナスなのはなぜですか?
設備投資が増えたためです。直近4四半期の営業CFは1,614億ドルでしたが、設備投資は1,730億ドルでした。会社は主に AI への投資だと説明しています。

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出典: ファンダは SEC EDGAR(10-K / 10-Q)、株価は Yahoo Finance。本記事は情報提供・教育目的であり、投資助言ではありません。データに誤りを含む場合があります。投資判断はご自身の責任で行ってください。 データの作り方 · 運営者情報