メタ(Meta)の稼ぎ方と売上内訳|売上の98%が広告・研究開発費は売上の31%【2026年】
売上100円の使いみち
このシリーズ(稼ぎ方で読む米国株)は、大きな会社がどこで売上を上げ、どこにお金を使い、いくら残しているかを、決算の数字だけで説明します。第6回はメタです。
| 項目 | 売上100円あたり | 金額(直近4四半期) |
|---|---|---|
| 売上 | 100円 | 2,282億ドル |
| 売上原価(データセンターの運営・減価償却など) | 18円 | 416億ドル |
| 研究開発費 | 31円 | 716億ドル |
| 販売費・一般管理費など | 12円 | 281億ドル |
| 営業利益(本業のもうけ) | 38円 | 869億ドル |
| 税金・その他 | 8.3円 | 188億ドル |
| 純利益(最後に残るお金) | 30円 | 681億ドル |
メタの売上はほぼすべてがアプリ上の広告で、商品を仕入れたり作ったりする必要がないため、粗利率は82%です。その粗利のうち、いちばん大きな使いみちが研究開発費(AI・VR・AR)です。
売上100円の内訳と5年の推移は、kabu が SEC EDGAR の決算データから計算した値(2026年9月26日時点)。
売上の内訳:98%が広告
| 区分 | 売上(2026年1〜6月) | 割合 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| 広告(Facebook・Instagram・Messenger・WhatsApp) | 1,144億ドル | 97.7% | — |
| アプリのその他の収入(WhatsApp の企業向けなど) | 19億ドル | 1.6% | — |
| アプリ事業(Family of Apps)の合計 | 1,163億ドル | 99.3% | 503億ドル(利益率43%) |
| リアリティ・ラボ(VR・AR・スマートグラス) | 8億ドル | 0.7% | −86億ドル |
| 合計 | 1,171億ドル | 100% | 416億ドル |
リアリティ・ラボは、売上8億ドルに対して86億ドルの営業赤字です(半年分)。アプリ事業の利益の約6分の1を、VR・AR の開発に使っている計算です。
2026年4〜6月期の広告は、表示回数が前年から+14%、1回あたりの単価が+12%でした。アプリを毎日使う人(DAP)は平均36億人です。
売上+28%でも営業利益は−8%
2026年4〜6月期の売上は608億ドル(+28%)でしたが、費用が420億ドル(+55%)に増え、営業利益は188億ドル(−8%)、営業利益率は43%から31%に下がりました。
| 費用(4〜6月期) | 2026年 | 2025年 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 売上原価 | 113億ドル | 85億ドル | +33% |
| 研究開発費 | 217億ドル | 129億ドル | +67% |
| 販売費 | 34億ドル | 30億ドル | +15% |
| 一般管理費 | 56億ドル | 27億ドル | +111% |
費用全体には、訴訟関連の費用24億ドルと、2026年5月の人員削減にともなう費用12億ドルが含まれます。会社は、2026年通年の営業利益は2025年を上回る見通しとしています。
5年の推移と設備投資
| 年度 | 売上 | 営業利益率 | 研究開発費(100円あたり) | 設備投資 | FCF |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 1,166億ドル | 24.8% | 30円 | 314億ドル | 190億ドル |
| 2023年 | 1,349億ドル | 34.7% | 29円 | 273億ドル | 438億ドル |
| 2024年 | 1,645億ドル | 42.2% | 27円 | 373億ドル | 541億ドル |
| 2025年 | 2,010億ドル | 41.4% | 29円 | 697億ドル | 461億ドル |
| 直近4四半期(〜2026年6月) | 2,282億ドル | 38.1% | 31円 | 893億ドル | 410億ドル |
2022年は、リアリティ・ラボへの投資と広告の伸びの鈍化で利益率が25%まで下がり、その後の費用削減で42%まで戻りました。いまは AI への投資で、研究開発費と設備投資がふたたび増えています。会社は2026年の設備投資(リース返済を含む)を 1,300〜1,450億ドルと見込んでいます。2026年4〜6月期だけの FCF は8億ドルでした(会社の定義)。
売上100円の内訳と5年の推移は、kabu が SEC EDGAR の決算データから計算した値(2026年9月26日時点)。FCF は営業CF − 設備投資(表の値)。会社の定義はファイナンス・リースの返済も差し引きます。
kabu のデータで見るいまの値札
2026年6月末時点で、PER は約22倍、PSR は約6.5倍です。直近2年の乖離度は −16pt で、売上の伸び(年率+23%)が株価の伸びを上回る「業績先行」の状態です(株格 GPFL)。
会社の見通しでは、2026年7〜9月期の売上は610〜640億ドルです。会社は、米国で予定されている若者向けの問題に関する裁判などが、大きな損失につながる可能性があるとも開示しています。次の決算はメタの決算プレビュー、売上100円の図は銘柄ページ、比較はAlphabet vs Metaへ。