FCF利回り(フリーキャッシュフロー利回り)
FCF Yield · フリーキャッシュフロー利回り
一言で
フリーキャッシュフローを時価総額で割った利回り。実際に手元に残る現金ベースの割安度。
💡会社を丸ごと買った値段に対して、毎年いくらの『自由に使える現金』が手に入るかを利回りで見るイメージです。
帳簿上の利益ではなく、実際にポケットに残る現金が基準なのがポイントです。
帳簿上の利益ではなく、実際にポケットに残る現金が基準なのがポイントです。
ポイント:設備投資の多い年は低く出るので、数年分を均して見よう。
定義
FCF利回りは、フリーキャッシュフロー(FCF)を時価総額で割ったものです。FCFは営業キャッシュフローから設備投資を差し引いた、企業が自由に使える現金です。これを会社全体の値段(時価総額)に対する利回りとして表すことで、現金ベースでの割安・割高を測ります。
計算と意味
計算は『FCF ÷ 時価総額』です。1株あたりFCFを株価で割っても同じ結果になります。利益(会計上の数字)ではなく、実際に手元に残る現金を分子にするため、会計上の操作の影響を受けにくいのが長所です。FCF利回りが高いほど、株価に対して多くの現金を生み出している割安な状態とされます。
使い方
益回り(利益ベース)と並べて、利益と現金のどちらで見ても割安かを確認する使い方が有効です。配当や自社株買いの原資はFCFから出るため、株主還元の余力を測る視点にもつながります。設備投資の重い時期と軽い時期で振れるため、複数年で均してみると安定します。
限界
設備投資のタイミングでFCFが大きく振れるため、単年だと評価がぶれます。大型投資の最中は一時的にFCFが小さくなり、利回りが低く見えることがあります。負債を考慮しない時価総額ベースのため、借入の多い企業の評価には企業価値ベースの指標を補完するとよいでしょう。
注意点
- 設備投資のタイミングでFCFが大きく振れるため、単年での判断は危険。複数年で均す。
- 時価総額ベースで負債を考慮しないため、借入の多い企業では別指標で補完する。
- 成長投資の最中は一時的にFCFが小さく見え、利回りが低く出やすい。
よくある質問
FCF利回りと益回りはどう使い分けますか?
益回りは会計上の利益ベース、FCF利回りは実際の現金ベースです。両方を見て差が大きい場合、会計利益と現金の乖離が起きている可能性があり、原因を確かめる手がかりになります。
FCF利回りが高ければ買いですか?
現金面での割安の目安にはなりますが、低成長や一時的な投資抑制が理由のこともあります。FCFが安定して伸びているか、複数年の推移も確認しましょう。
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