EV/EBITDA(企業価値倍率)
EV/EBITDA倍率 · 企業価値/EBITDA
一言で
借金込みの買収目線で割安・割高を測る倍率。PERより資本構成の影響を受けにくい。
💡中古の店を丸ごと買うとき、提示価格に『お店が抱える借金』も足した実質の値段を、年間の稼ぎ何年分かで考える感覚です。
借金が多い店でも少ない店でも、同じ土俵で『何年で元が取れるか』を比べられます。
借金が多い店でも少ない店でも、同じ土俵で『何年で元が取れるか』を比べられます。
ポイント:PERと並べて見ると、借金の影響を差し引いた割安感がわかる。
定義
EV/EBITDAは、企業価値(EV)をEBITDAで割った倍率です。EVは時価総額に純有利子負債(有利子負債から現金を引いたもの)を足したもので、『その会社を丸ごと買うときの実質的な値段』に近い概念です。これを稼ぐ力EBITDAで割り、何年分の稼ぎで買収額をまかなえるかという目線で割安・割高を測ります。
PERとの違い
PERは株主に帰属する純利益に対する株価の倍率で、借入の多さ(資本構成)や税率の影響を受けます。一方EV/EBITDAは分子に負債を含め、分母も利息・税金・減価償却の前の利益を使うため、資本構成や税制の違いをならして比較できます。借入の多い企業どうしや、国・業界をまたいだ比較で使いやすいのが特徴です。
使い方
同じ業界の銘柄を横並びにして相対的な割安・割高を見るのが基本です。その企業自身の過去の倍率レンジと比べて、今が高いか安いかを判断する使い方もあります。M&Aの評価でも標準的に使われる指標です。
限界
EBITDAが設備投資を無視するという弱点をそのまま引き継ぎます。装置産業では実態より割安に見えやすい点に注意が必要です。また成長率の違いを織り込まないため、高成長企業の高い倍率が必ずしも割高とは限りません。業界や成長段階の異なる企業の単純比較には向きません。
注意点
- EBITDA同様に設備投資を無視するため、装置産業では割安に見えやすい。
- 成長率の違いを織り込まないので、成長段階の異なる企業の単純比較は誤解を生む。
- 純有利子負債の取り方やEBITDAの定義しだいで数値がぶれる。
よくある質問
EV/EBITDAとPERはどちらを見るべきですか?
目的しだいです。株主目線の最終的な割安感はPER、借入を含めた事業全体の割安感やM&A目線ならEV/EBITDAが向きます。両方を併用すると資本構成の影響を切り分けられます。
倍率は低いほど割安ですか?
おおむねそうですが、低いのには理由(低成長や業界特性)があることも多いです。同業他社や過去レンジと比べ、なぜ低いかを確認することが大切です。
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