EBITDA(利払前・税引前・償却前利益)
EBITDA · Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization
一言で
本業の稼ぐ力をざっくり示す利益。利息・税金・減価償却を引く前の利益。
💡屋台の儲けを『仕入れと家賃を払う前、屋台の修理代も考えない、ざっくりの稼ぎ』で見るようなもの。
本業でどれだけ稼げているかを、税金や借金の事情を抜きにして大づかみにする数字です。
本業でどれだけ稼げているかを、税金や借金の事情を抜きにして大づかみにする数字です。
ポイント:EBITDAだけで安心せず、設備投資を引いた手残り(FCF)も必ず見よう。
定義
EBITDAは、利息・税金・減価償却費(有形)・償却費(無形)を差し引く前の利益のことです。営業利益に減価償却費と償却費を足し戻して計算するのが一般的です。資本構成(借入の多さ)や税制、設備投資の会計処理の影響をできるだけ取り除き、事業そのものの稼ぐ力を比べやすくする狙いがあります。
計算と意味
代表的な計算は『営業利益+減価償却費+償却費』、または『純利益+利息+税金+減価償却費+償却費』です。減価償却は実際の現金支出を伴わない費用のため、足し戻すと現金ベースの稼ぐ力に近いざっくりした数字になります。設備投資が重い業界や、買収で多額の無形資産償却が出る企業の比較に使われます。
使い方
単独で見るより、企業価値倍率EV/EBITDAの分母として使うのが定番です。負債の多寡や減価償却方針が異なる企業どうしを横並びで比較したいときに役立ちます。設備投資の重い通信・インフラ、買収を繰り返す企業などで特によく登場します。
限界
EBITDAは設備投資(CapEx)や運転資金の増減を無視するため、実際に手元に残る現金(フリーキャッシュフロー)とはずれます。減価償却を『なかったこと』にする指標なので、設備を使い続ける限りいつか再投資が必要だという現実を覆い隠す点に注意が必要です。会計基準で明確に定義された数値ではない(非GAAP)点も押さえておきましょう。
注意点
- 設備投資(CapEx)を無視するため、装置産業では稼ぐ力を過大評価しやすい。
- GAAPで定義された数値ではなく、企業ごとに調整項目の取り方が異なる。
- 純利益やフリーキャッシュフローと併用し、単独で判断しない。
よくある質問
EBITDAと営業利益は何が違いますか?
営業利益から減価償却費と償却費を引く前か後かが主な違いです。EBITDAは営業利益にそれらを足し戻すため、より大きく現金支出を伴わない費用を除いた数字になります。
EBITDAが大きければ良い会社ですか?
稼ぐ力の目安にはなりますが、設備投資や借入返済を無視した数字です。EBITDAが大きくても再投資や利払いで現金が残らない場合があるため、フリーキャッシュフローも確認しましょう。
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