ダイレクトリスティング(直接上場)
Direct Listing · DPO · 直接上場
一言で
新株を発行せず、既存株主の株だけをそのまま取引所に上場する方式。資金調達はしないが、幹事手数料と希薄化を抑えられる。
🎫新しい株を刷らず、今ある株主の株をそのまま市場に並べるだけの上場。
引受手数料が安く持ち分も薄まりにくいが、値段は初日の需給しだいでブレる。
引受手数料が安く持ち分も薄まりにくいが、値段は初日の需給しだいでブレる。
ポイント:基本は資金調達しないので、知名度が高く元手に余裕のある会社向き。
定義
ダイレクトリスティング(直接上場)は、新株を発行して資金を集める従来型IPOと違い、既存株主が持つ株式をそのまま取引所に上場して売買を始める方式です。会社は新たな資金を調達せず(近年は同時調達可の制度も整備)、既存株主に流動性(売却できる場)を提供することが主目的です。
従来型IPOとの違い
公募価格を投資銀行が決めるのではなく、上場初日の需給で価格が形成されます。引受(アンダーライティング)手数料が小さく、新株発行がないため既存株主の希薄化が起きにくい一方、初値の不確実性が高く、資金調達を伴わないケースが多いのが特徴です。
投資で注意する点
知名度が高く資金調達を急がない企業(過去にはSpotify・Coinbase・Slackなど)が選ぶ傾向があります。ロックアップが緩い、または無い場合、上場初日から既存株が大量に売り出されて価格が振れやすい点に注意します。
具体例
例:Spotify(2018年)やCoinbase(2021年)は、公募増資を伴わないダイレクトリスティングでNYSE/NASDAQに上場しました。
注意点
- 公募価格がなく初値の予測が難しい(需給で決まる)
- 基本は資金調達を伴わないため、成長資金が必要な企業には不向き
- ロックアップが緩いと初日から売り圧力が出やすい
よくある質問
ダイレクトリスティングはなぜ手数料が安いのですか?
投資銀行に株式を引き受けてもらう(買い取って売りさばく)従来型IPOと違い、既存株をそのまま市場に出すだけなので、引受手数料が小さく済みます。ただし価格形成の後ろ盾がないぶん、初値のブレは大きくなりがちです。
ダイレクトリスティングでは資金調達できないのですか?
従来は既存株の売り出しのみでしたが、制度改正により新株の同時発行で資金調達を認めるルートも整備されています。企業ごとに選択が異なるため、目論見書で確認します。
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