SPAC(特別買収目的会社)
SPAC · Special Purpose Acquisition Company · 空箱上場
一言で
事業を持たず「買収のためだけ」に先に上場した空箱の会社。後から非上場企業と合併し、その企業を上場させる裏口ルート。
📦中身が空っぽのまま先に上場した「箱」の会社。後から本物の企業と合体して、その企業を上場させる裏口ルート。
手続きは速いが、将来の絵に頼りがちで当たり外れが大きい。
手続きは速いが、将来の絵に頼りがちで当たり外れが大きい。
ポイント:スポンサー報酬などで持ち分が薄まりやすい。合併後は実決算で裏を取る。
定義
SPAC(Special Purpose Acquisition Company)は、事業実体を持たないまま資金だけを集めて先に上場する「空箱(ブランクチェック)」会社です。上場後、一定期間内(通常2年程度)に非上場の事業会社を探して合併(デ・SPAC)し、その事業会社を実質的に上場させます。
従来型IPOとの違い
通常のIPOは企業自身が目論見書を作り、需要を積み上げて公募価格を決めます。SPACは「先に上場した箱」と合併するため、手続きが速く、将来見通し(プロジェクション)を出しやすい一方、通常のIPOより開示の精査が甘くなりがちで、質のばらつきが大きいと指摘されてきました。
投資で注意する点
SPAC経由の上場は、スポンサーへの株式付与や新株発行により既存株主の持ち分が薄まる(希薄化)構造を伴います。合併時の評価額が楽観的な将来予測に基づくことも多く、上場後に株価が公募水準(多くは10ドル)を割り込む例が目立ちました。合併後は通常の上場企業としてSEC提出書類を出すので、実際の売上・受注残で裏付けを取ることが重要です。
具体例
例:IQM(IQMX)は Real Asset Acquisition Corp.(RAAQ)というSPACと合併してNASDAQに上場しました。純調達額は約1.99億ユーロ、上場時の企業価値は約19億ドル規模とされます。
注意点
- スポンサー報酬・ワラントによる希薄化が起きやすい
- 合併時の将来予測(プロジェクション)は実績ではなく、外れることがある
- 2020〜21年のSPACブーム後、公募水準($10)を大きく割った銘柄が多数
- 「有名企業がSPACで上場=割安」ではない。実データで裏を取る
よくある質問
SPACと普通のIPOはどちらが安全ですか?
一概には言えませんが、SPACは開示の精査や価格形成が従来型IPOと異なり、将来予測に依存しやすいぶん不確実性が高いと見る向きが多いです。いずれの方式でも、上場後の実際の決算(売上・利益・キャッシュ)で評価するのが基本です。
デ・SPACとは何ですか?
空箱のSPACが対象の事業会社と合併を完了し、事業会社が上場企業になる手続きを指します。この時点でティッカーが事業会社のものに変わります(例: RAAQ → IQMX)。
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