のれん(Goodwill)
Goodwill · 営業権 · 買収プレミアム
一言で
買収額が買収先の純資産を上回った差額の無形資産。減損リスクに注意。
💡人気店を居抜きで買うとき、設備代に加えて『常連客やブランド』ぶんを上乗せして払いますよね。\nその上乗せ額がのれん。期待外れだと、あとで損失になります。
ポイント:のれんが自己資本に対して大きいと、減損時のダメージも大きい。
のれんとは
ある企業が他社を買収する際、支払った金額が買収先の純資産(時価評価した資産から負債を引いた額)を上回ったとき、その差額がのれんとして貸借対照表に無形資産として計上される。ブランド力や顧客基盤、技術や人材など、帳簿に載らない価値への上乗せ(プレミアム)を表す。
なぜ上乗せが生まれるか
買い手は、対象企業が将来生む利益や相乗効果を期待してプレミアムを払う。期待が大きいほどのれんは膨らむ。つまりのれんが大きい企業は、過去に高い対価を払って積極的に買収してきた歴史を持つことが多い。
減損リスク
買収先の事業が期待どおりに育たないと、のれんの価値が見合わなくなり『減損』として一括で費用計上される。これは現金流出を伴わないが、利益を大きく押し下げ、自己資本を毀損する。高値づかみした買収の失敗が、後から損失として表面化する仕組み。
見るときの視点
総資産や自己資本に占めるのれんの割合が大きい企業は、減損が起きたときのインパクトも大きい。買収を繰り返す企業では、のれんの膨らみ方と、買収した事業が実際に利益を生んでいるかを合わせてチェックしたい。
注意点
- のれんが大きい企業は減損による一括損失のリスクを抱える。
- 減損は非現金費用だが、利益と自己資本を大きく毀損しうる。
- 自己資本に占めるのれんの比率が高いと、財務の見かけより実態が脆い場合がある。
よくある質問
のれんは資産なのに悪いものなのですか。
悪いものではありません。買収の成功で生まれた価値の表れです。ただし買収が期待外れだと減損で損失化するため、規模と中身を見極める必要があります。
のれんの減損は株価に影響しますか。
現金流出はありませんが、利益と自己資本を押し下げるため、過去の買収の失敗が露呈したと受け止められ、株価が反応することがあります。
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